グラボの高騰により、ゲーミングPCを自作したり、BTOでゲーミングPCを購入する際のハードルが高くなっています。
ただ、ここ最近はグラボの値上がりも落ち着きを見せ始め、供給もわずかながら改善されつつあります。
今までプレミア価格だったモデルも、定価くらいまで下がってきており、やっと買いやすくなった印象です。
本記事では「なぜ、グラボの値下がりが起きているか」や「今買うべきおすすめのグラボ」などを解説していきます。2022年12月の最新情報を盛り込んだ内容になっているので、ぜひチェックしてみてください。
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中国で現在グラボが投げ売りされている
仮想通貨のマイニング需要のため、一時期はグラボが手に入らない減少が起きていました。
ただ、最近は仮想通貨の相場が大きく崩れていることやマイニング方式の切り替えにより、グラボの需要が大幅に下がっています。
「仮想通貨のマイニングで稼ぐ」ことに見切りをつけたユーザーがこぞって売りに出しており、中古市場に大量のグラボが流れているわけです。
日本市場でも、少し前のような「発売と同時に即完売」といったことは見られなくなっています。
ゲーマーが手頃な価格で必要なグラボを買えるような時がやっと来たと言っていいでしょう。
グラボは値下がりが起きている
グラボの本来の用途はゲームです。マイニング需要の低下に伴い、徐々に戻りつつあります。
全てのグラボが元の値段に下がったわけではありませんが、以下のようなモデルは値下がり傾向です。
2021年12月末の値段 | 2022年1月末の値段 | 価格の推移 | |
RTX 3090 | $2,830 | $2,550 | -9.8% |
RTX 3080 Ti | $1,951 | $1,863 | -4.5% |
RTX 3080 | $1,804 | $1,595 | -11.6% |
RTX 3070 Ti | $1,191 | $1,185 | -0.5% |
RTX 3070 | $1,139 | $1,084 | -4.8% |
RTX 3060 Ti | $980 | $933 | -4.8% |
RTX 3060 | $749 | $705 | -5.9% |
巣ごもり需要も落ち着きを見せていますが、グラボ価格も適正に戻り、今後もゲーミング市場は成長していくでしょう。
グラボを購入するなら値下がりしている今がよい
「2022年中はグラボ価格の高騰が止まらない」と予想されていましたが、現在だと、発売された頃の価格に戻っているモデルも多く見られます。
ただ、半導体不足は未だに解消されていません。IntelやNVIDIAのCEOたちは2022年中は半導体不足は続くと予想しています。
ずっと続くのであれば、需要と供給のバランスが安定せず、価格は下がりません。買い時は「今」です。
おすすめのグラボ4選
今から買うのであれば、以下のモデルがおすすめです。
- RTX3060 Ti
- RTX3070
- RTX3060
- RTX3080
特徴などをそれぞれ詳しく解説していきます。
RTX3060 Ti
GPU名 | NVIDIA RTX 3060 Ti |
メーカー | NVIDIA |
グラフィック性能 | フルHD~WQHD環境が得意 |
補助電源 | 12-pin |
価格目安 (税込) | 現在約70,000円~ |
- 冷却方法:90mmファン×2
- 出力端子:HDMI 2.1×1 , Display Port 1.4b×3
- ピーク時にはかなりの動作音に
フルHD(144 fps以上)やWQHDゲーミングで真価を発揮するグラボです。
WQHDでも、ほとんどのタイトルで100fps安定して出せる性能を持っており、万人におすすめできる一台と言えるでしょう。
おすすめのグラフィックボードはこちらになります。
RTX3070
GPU名 | NVIDIA RTX 3070 |
メーカー | NVIDIA |
グラフィック性能 | 適正環境はWQHD~ |
補助電源 | 12-pin |
価格目安 (税込) | 現在約90,000円~ |
- 冷却方法:Twin Edgeモデルは90mm , 100mmのデュアルファン
- 出力端子:HDMI 2.1×1 , Display Port 1.4b×3
- ピーク時にはかなりの動作音に
「RTX3070」は、かつてのハイエンドモデル「RTX2080 Ti」と同じような性能を持ちながら、半額近い値段のコスパグラボです。
フルHDでは力を持て余しすぎるので、WQHD以上の環境でプレイしたい人向けと言えます。
RTX3060
GPU名 | NVIDIA RTX 3060 |
メーカー | NVIDIA |
グラフィック性能 | フルHD~WQHD(4Kは厳しい) |
補助電源 | 8-pin |
価格目安 (税込) | 現在約58,000円~ |
- 冷却方法:90mmファン×3
- 出力端子:HDMI 2.1×1 , Display Port 1.4b×3
- 静音重視モードだとかなり静かめ
RTX3060は、RTXシリーズの入門といったモデルで、おもにフルHD~WQHD環境でのプレイを想定しています。
コスパに優れたRTX3060 Tiの影に埋もれがちですが、少しでも安く抑えたい人の選択肢には入ってくる一台でしょう。

RTX3080
GPU名 | NVIDIA RTX 3080 |
メーカー | NVIDIA |
グラフィック性能 | WQHD~4K(最高設定OK) |
補助電源 | 12-pin |
価格目安 (税込) | 現在約140,000円~ |
- 冷却方法:Axial-Techファン×3
- 出力端子:HDMI 2.1×1 , Display Port 1.4b×3
- 消費電力の割には音は静かめ
RTX3080は完全に高解像度に特化したモデルです。
4K最高設定でも、ほとんどのタイトルで60fps以上安定して出せ、WQHD環境では144fps軽く叩き出せます。
4Kゲーミングの定番モデルと言える一台で、予算に余裕があれば選択肢してみてください。
グラボを選ぶ際に注意するポイント
グラボを選ぶ際、以下の点に注意して買うと失敗しにくいです。それぞれ詳しく解説していきます。
- グラボの価格
- グラボのGPU性能
- グラボの出力端子
グラボの価格
グラボを選ぶ際、多くの人は価格で決めるかと思いますが、どんな用途かで買うべき価格帯は変わります。
予算 | 3万~ | 5万~ | 7万~ | 10万~ |
グラボの例 | GTX1650/RX6500 | RTX3060/RX6600 | RTX3070/RX6700 | RTX3080 |
フルHDゲーミング | ◯(最高設定だと厳しい場面も) | ◎ | ◎ | ◎(過剰かも) |
WQHDゲーミング | ☓(設定を落とす必要あり) | ◯ | ◎ | ◎ |
4Kゲーミング | -(無理) | ☓(設定を落とす必要あり) | ◯ | ◎ |
「フルHD環境・最高設定でプレイしたい!」だけであればRTX3060あたりで十分で、5万円程度出せばそれなりのものが手に入ります。
価格を抑えようと、下手にケチって低性能なグラボを選ぶのだけは止めましょう。 結局買いなおすハメになる可能性が高いです。
グラボのGPU性能
PCの性能を決める上で重要なのがCPUとGPUです。
CPUの説明は割愛しますが、GPUはグラフィックボードと呼ばれるモジュールに組み込まれています。
GPUは画像処理の役割を果たしており、性能が高いほど高負荷な処理が可能です。
名称 | 性能目安 |
RTX3080 | 3323 |
RTX3070 | 2972 |
RTX3060 Ti | 2688 |
RTX3060 | 2322 |
グラボの出力端子
使っているモニターの入力端子とグラボの出力端子が合うかに気をつける必要があります。
今日日のモニターについている端子は、HDMIやDisplay Portが定番ですが、それぞれには規格が存在するので、対応していなければ性能を最大限出せないかもしれません。
スペック表にきちんと明記されているので、買う際はケーブル・モニター・グラボの端子をしっかり見ておきましょう。
グラボの投げ売りに関して知っておくべきこと
グラボの価格が落ち着いてきたのは事実ですが、暴落とまではいきません。
以下の2点に注意しておきましょう。それぞれ解説していきます。
- 中古のグラボは買ってはいけない
- グラボの定価を把握しておく
中古のグラボは買っていけない
中古のグラフィックボードは新品よりも安く購入できるところが魅力ですが、デメリットの方が大きいため、購入はおすすめできません。
中古品として市場に出回る前に「どのくらいの期間使用されていたのか」がわかりにくく、特にマイニング用途だと酷使されがちです。
長時間・長期間の間、高い負荷をかけれていれば寿命はかなり減っています。正確な使用期間がわかるなら良いですが、そうでないなら手を出さないほうがいいでしょう。
グラボの定価を把握しておく
グラボの値段は減少傾向にありますが、定価より安いということは無く、発売された頃の価格に戻っただけです。
今後も価格変動は起きると予想できるので、せめて定価は把握しておきましょう。
グラボの投げ売りまとめ
本記事ではグラボの投げ売りにフォーカスを当て、以下の点についてご紹介しました。
- グラボ値下がりの要因
- おすすめのグラボ4選
- グラボを購入する時に気をつけるポイント
くれぐれも中古のグラボだけは避けておきましょう。マイニングあがりの商品を多く見かけるようになり、使用期間が不明なパターンがほとんどです。
2022年秋ごろには次世代の「RTX4000シリーズ」が控えています。そのタイミングでRTX3000シリーズは型落ちになりますから、更に値下がりするかもしれません。
やっと手が出せるような価格に落ち着きつつあります。ぜひ本記事を参考に、自分にあったグラボ選びをしてみてください。
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